学習能力・記憶力と年齢は関係ない

学習能力・記憶力は年齢に関係ない

私が若い頃から信じていたことがあります。

それは「学習能力や記憶力は年齢には関係ない」。
だから私は、生涯いつまでも資格やその他の勉強を楽しむことができると信じて生きてきました。

誰でも、どんな人でも、高齢でも、やる気があれば「自分に合う勉強法」を習得し、それを活かし、伸ばすことができます。


年齢は挑戦をあきらめる理由にならない

老夫婦

よく年配の方で「もう歳だから勉強なんて無理」「歳だから忘れっぽくて無理」などという言葉を聞きますが、なんてもったいないことだろうと思います。

勉強したいことがあるなら始めてみればいいのに。
なんだかやらない言い訳(楽な道)を探しているようにも見えるのです。(もちろんやりたくなかったらそれまでの話ですが)

たとえ始めるのが高齢であっても、勉強になれていなくても、学習力や記憶力は継続し続けることで鍛えることができます。そして勉強し続けていれば、記憶力は衰えることはありません。

よく「歳を取って物忘れが激しくて」という方がいらっしゃいますが、それは日ごろから記憶力を使う機会が少ないからです。

逆に年少の子どものケース。保護者がまだ小学生だから、中学生の範囲はまだ早いと次に進ませないケースもあります。 これももったいないです。例え小学生であっても、小学生の範囲をマスターしているなら、 進みたいと思えば中学性の範囲でも進んでもよいのです。
中学生が中学の範囲をマスターしたら高校の範囲に進んでもよいでしょう。
早くから取り組めば大学受験の勉強がスムーズになります。


学習能力や記憶力は鍛えられる

勉強

私は、30歳を過ぎても、35歳を過ぎても、勉強したいことがあれば迷わず勉強してきました。
まだ若いからだろと言われそうですが、おそらくいくつになってもこの傾向は変わらないと思います。

そして、資格なら合格、技能なら習得してきました。
記憶力も学習能力も10代の頃に比べて衰えているとは思いません。
むしろ、学習の経験を重ねてきた分、10代の頃よりグンと覚える力も学習能力も上がっていると実感しております。

何が言いたいかというと、「学習能力や記憶力は鍛えることができる」ということです。
筋トレで筋肉が鍛えられるのと同じように、脳も使えば使うほど鍛えられます。

もちろん、先ほど述べた通り、年齢など関係ありません。
最初は勉強という不慣れな作業に戸惑われるかもしれませんが、徐々に慣れていきます。
自分に合う勉強のしかたが分かってきます。
そしてある程度慣れてきて「合格」などの成功経験を積み重ねていくと、勉強自体が楽しいと感じるようになります。
勉強するクセがついてきます。



学習能力や記憶力を鍛えるには

1.カンタンな資格から挑戦する

学習能力や記憶力を鍛えるには、まず自分が得意と思う分野または経験のある分野のことで簡単な資格から挑戦するとよいでしょう。
勉強し慣れている人は、これまでよりちょっとレベルの高い資格に挑戦してみましょう。

例えば・・・
経理事務経験の方や計算が得意な人は、簿記3級、簿記2級とステップアップしていきます。
日曜大工や電気製品をなおすのが得意な人は第二種電気工事士など。
パソコンが好きな人はITパスポート、基本情報技術者などとステップアップしていきます。
特に何もないという人は秘書検定2級、準1級と進めたり、ジョブパス(旧:ビジネス能力検定)などもよいでしょう(汎用性があるため)。

簡単な勉強を通じて、覚えるという作業の練習をし、そして合格の喜びを味わうことができます。

2.覚えたいことを繰り返す

資格や受験科目などのほぼすべての項目には公式やパターンがあります。
その公式やパターンを理解して覚えてしまえばよいのです。

多くの参考書は理解しやすいように書かれています。
だからほとんどの人が理解することができます。

しかし、その多くの人が覚えていないのです。

なぜでしょうか。

それは一度読んだっきりだからです。

一度読んだ切りでは、人間は忘れてしまいます。
だから、学習・記憶は、繰り返しが基本。
繰り返せば繰り返すほど、その知識、その技術を深く覚えることができます。
理解するまでやり込む、理解したら繰り返し。そんな流れです。
→効率的な覚え方は繰り返し学習と復習をご覧ください。

3.覚えたことを発信する

会話

ブログでも何でもいい。覚えたことはみんなに発信しましょう。
覚えたことを人に話したり、ブログなどで情報発信することで、より深く理解でき、より深く記憶に定着します。
自分の復習にもなり、他の人の役にも立てて一石二鳥です。

4.覚えたことを実際に使う

勉強で覚えたことを実際に使ってみよう。

秘書検定なら、敬語・謙譲語など。電話応対、目上の人と話すなどの機会でより定着します。

簿記検定なら、会計の入力や分析。
英語の資格なら、外国人のお友達を作って実際に話してみるなどがよいでしょう。

5.ネットを活用

勉強していて分からないことが出てきたら、迷わず検索してみましょう。
ほとんどの問題が解決します。
例えば電気工事士の試験で、テキスト通りにやってもリングスリーブの圧着ができないときなど。
ネットで検索すれば、テキストに書かれていないコツが出てきます。

6.学習し続ける

学習する力も筋力と同じで、使わないと衰えてきます。

高齢者が勉強しても覚えられないと言うのは、学習力・記憶力を使う機会が減ったため、もしくはないために、維持されていないからです。

目標を達成しても、あえて何かの勉強を続けることによって学習力・記憶力を保つことができます。

ただ、時には勉強疲れすることもあるので、そんな時は一息いれましょう。
一息入れることで、また新たに学習意欲がわいてきます。

7.睡眠と栄養はしっかり取る

受験者に睡眠不足はタブー。

せっかく覚えていても頭がぼーっとしていれば100%実力が出せません。
一夜漬けで出せる結果は全くないとは言いませんが、そこそこレベル。
しかも試験後すぐに忘れてしまい、役に立ちません。
それもそうです。一夜漬けなんて1回理解したっきりですから。

勉強は一気にするよりも、1日少しずつでもいいので、なるべく継続して行う方が効率的です。
緊張して眠れないという方はリラックスを。


学習能力・記憶力と年齢の関係 まとめ

・学習能力・記憶力は使わなかったら、何歳であっても衰える(年齢は関係ない)。
逆に、学習能力・記憶力は使えば鍛えられるし、維持することができる。

・年配者が、歳をとって覚えにくくなったというのは、記憶力を使う機会が減ったから。

・覚えたことは実際に使う、他者に発信することで、知識や技能を定着させることができる。

・資格ビギナーの人は、簡単な資格から挑戦することで勉強法を身に着けられる。

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