MOSエクセルエキスパートは経理に役立つ

MOSエクセルエキスパートの独学

MOSのエクセルエキスパートは、VLOOKUP関数やSUMIFS関数、ピボットテーブルなど経理業務でよく使うエクセルの機能を習得することができるので役立つ資格です。

経理職の転職では簿記の知識だけでなくエクセルのスキルも重視されることがよくあります。
MOSエクセルエキスパートは単体で役立つことは少ないものの、日商簿記2級と併用すると強力なアピール材料になります。

勉強時間は40~60時間くらい。分かりやすい書籍があることと合格率が60%前後なので独学でも取得できる難易度です。

難易度は低い資格ですが、実務ですぐに役立つこと、日商簿記2級との併用で転職時のアピール材料になることから、経理にはおすすめの資格と言えます。



MOSエクセルエキスパート概要

難易度:やや易しい。大体合格率60%くらいで、FOMの書籍でコツコツ勉強すれば受かります。
偏差値に換算すると:43付近(資格偏差値についてはこちら

役に立つ度:★★★★(特に経理事務、会計事務。一般事務でも役立つ)

知名度:★★★★★

種類:民間資格 主催者:オデッセイ
民間資格ですが、マイクロソフトが認定する資格なので世界で通用します。

試験時間:50分
合格ライン:70%前後の正答率(難易度によって変動するようです)

私が受験したときの勉強時間:スペシャリストに33時間、エキスパートに47時間の合計80時間。
エキスパートのみであれば40~60時間程度が目安です。
独学でも2ヶ月もあれば十分合格できます。

受験料:スペシャリスト:10,780円(税込) エキスパート12,980円(税込)
※学割だとスペシャリスト8,580円(税込)、エキスパート10,780円(税込)になります。

試験の時期:毎月開催
※随時試験は、ほぼ毎日実施されています。
最寄りのパソコン教室で受験でき、結果も試験後すぐに分かります。
試験の申込期間:試験日の1か月くらい前から
(詳しくはMOSのサイトをご覧下さい)



まずはMOSエクセルスペシャリストから勉強

経理でよく使う機能はMOSエクセルエキスパートの範囲ですが、スペシャリストの範囲も業務でよく使うので重要です。

なので、受験はMOSエクセルエキスパートからでも、勉強はMOSエクセルスペシャリストから始めるのがおすすめです。

スペシャリストの勉強時間は20~40時間くらい。
独学でもFOMの分かりやすい書籍が出ているので1週間~1ヶ月くらいでマスターできます。

勉強方法としては、FOMのよくわかるマスターMOS Excelの各項目の説明をサラッと読み、その後練習問題を行い、章の終わりに確認問題があるのでそれを解きます。
繰り返し解くとスキルが定着します。

模擬試験も5回分あるので、繰り返し解きましょう。


MOSエクセルエキスパートの勉強方法

MOSのエクセルスペシャリストの勉強が終わったら、エキスパートの勉強に入ります。

勉強方法はMOSエクセルスペシャリストと同じ

MOSエクセルエキスパートは、スペシャリストより難易度は上がりますが、繰り返し学習すればきちんと身につく内容です。

FOMのよくわかるマスターMOS Excel Expertの各項目の説明をサラッと読み、理解した後は、練習問題と確認問題を繰り返し解くとよいでしょう。

練習問題と確認問題を3~4週した後は、模擬試験で力試ししましょう。
初見でも7~9割は解けるかと思いますが、間違えたところは再度解く、繰り返し解くことでスキルが定着します。

模擬試験問題も繰り返し行うとよいでしょう。
問題文の読み違え等にも気をつけましょう。



MOSエクセルエキスパート試験のコツ

他の資格試験同様に「解けるものから解く」が鉄則です。
とくにMOSは50分と試験時間も短いので、短時間で多くの問題を解き、得点を稼ぐ必要があります。

パッと見て時間がかかる問題や分からない問題には「付箋」をつけて後から解きましょう。
余った時間でじっくり考えて解けば、焦って頭が真っ白になることもありません。

それでも時間が余ったら見直しをするとよいでしょう。

私は随時試験でMOSエクセルエキスパートを受け、見直しをしませんでしたが、80%の得点率でした。見直しをしていたら得点率が上がったかもしれません。

随時試験
↑試験後に表示される結果の部分。試験官が印刷してくれます。


MOSエクセルエキスパートに合格したら

合格したら以下のような認定証書がもらえます。

認定証

日商簿記2級だけでも経理職の就職に役に立ちますが、MOSエクセルエキスパートを取得しておくと経理資料の作成などで業務の効率化を図ることができます。

また、最近は給与計算や総務も任せる企業も増えてきているので、余力があれば給与計算実務能力検定も勉強しておくとよいでしょう。

なお、経理職でも電話応対や外部の人との対応があるので、余力があれば秘書検定準1級もおすすめです。

オフィスソフトはデスクワークには不可欠なので、経理職だけでなく、デスクワーク全般にもMOSエクセルエキスパートやMOSワードエキスパートはおすすめです。

MOSは受験料が高い、難易度が低いということで、役に立たないという考えの人もおられますが、勉強していくうちにオフィスソフトの操作スキルが上がる実務経験ですぐに役立つ、さらには就職・転職にも使える資格だと私は考えます。


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