第二種電気工事士 技能試験突破のコツ

第二種電気工事士 技能試験をラクにする

作品

第二種電気工事士には2次試験として技能試験があります。

それは電気の配線を行う試験ですが、予め候補問題13問が提示されます。(大まかな配線図として提示されます)
そしてその13問の中から、1問出題されます。

制限時間は40分と短めですが、2ヶ月しっかりと練習すれば、女性でも無理なく合格できます。ちなみに私は高校時代から周りの女性より握力が少なかったのですが、試験課題は20分できれいに完成させ、合格を勝ち取ることができました。

写真は、H25.候補問題6です。試験ではこのような作品を作ります。

なので、女性の方でも力がないからとあきらめずに取り組んでいただきたいです。
このページでは非力な方でもラクラク技能試験の課題を完成させるコツを書いていきます。


まずは技能問題のテキストを取り寄せましょう

まずは技能問題のテキストを取り寄せます。
テキストには13問の候補問題、そして基本作業で気をつける点、どういうものが重大欠陥でどういうものが軽欠陥なのか書かれています。よ~く見ておきましょう。

私は、筆記試験で分かりやすく勉強しやすかったすいーっとのシリーズを選びました。(右記)

ただ、このような電気工事士の技能対策本にはそれぞれの作業について王道のやり方しか書いてありません。なので、非力な自分でもやりやすいように、そして時間短縮できるように自分なりに工夫しました。そのレポートをまとめておきました。


技能試験の材料の調達と部品・材料が不足した場合

第二種電気工事士の材料は3回分を買っておくとよいでしょう。
上記の技能試験テキストの中に工具・材料販売の案内があります。
工具と材料をまとめて購入すると送料がお得です。
※素人の場合、工具はP957が入っているセットを購入して下さい。

工具も入れて全部で3万円超えます。
しかも何度も練習していると、一部の部品が不足したり、壊れたりすることもあります。

とくにリングスリーブが不足したり、連用枠を何度も再利用して壊れてしまったりすることがよくあります。よく使うケーブルも不足することがあるでしょう。ねじなしボックスコネクタのネジきりも何度も練習したいですね。

そんな時は楽天市場の準備万端のサイトで各部品を買い足すとよいでしょう。
下記に不足しやすい部品を挙げておきます。


不足しやすい部品群



ケーブルストリッパーを使いこなす

ケーブル

私流の第二種電気工事士技能試験は電工ナイフを一切使いません。VVFケーブルだけでなく、丸ケーブル(VVRケーブル)、エコケーブルもです。どのケーブルの剥ぎ取りも全部ケーブルストリッパー(P957)です。それでもきちんと仕上げていれば合格可能です。

返って部品にキズがつきにくいので無難な方法かと思います。

テキストではVVRは電工ナイフでないと無理みたいなことが書いてありますが、ケーブルストリッパー(P957)で十分いけます。
VVFストリッパーの2.0×2のところではさみ込んで剥ぎとって下さい。 保護材がありますので、強くはさみこんでも大丈夫です。

エコケーブルもVVFケーブルより硬く難しいと言われますが、P957で十分いけます。

①はエコケーブル、②は芯線が2mmのVVFケーブル。色が似ているので間違えないように。
③は丸ケーブル。
どれもケーブルストリッパーで剥ぎ取っています。

ケーブルストリッパー(P957)を使うときは、まずケーブルをはさみ込み、そのまま剥ぐのでなく、剥いで捨てる方の被覆を軽くはさみ(つまむ感じ)、そのまま剥ぎます。


間違えやすいところ

VVFケーブルとエコケーブルはテキストで見ると非常に色が似ています。
EM-EEFと表示があればエコケーブルなのでご注意下さい。


ランプレセプタクルの輪作り

のの字

ランプレセプタクル

ランプレセプタクルの輪作りに使うケーブルは、VVF-1.6 2Cです。芯線が1.6mmのものを使い、2.0mmのものを使うということはありません。

テキストでは輪作りは大抵ペンチで曲げるように書いてあります。しかし私はペンチでクランクを作って余分な芯線を切断した後は、P957の先端で芯線の先をつかみ、クルッと内側に回して曲げていました。
手首を内側にスナップさせるような感じです。

P957の先端は大きさといい、輪作りにちょうどよい感じにできています。

芯線にキズがつきにくく、曲げやすい、きれいな輪が作れること、いいコトずくめです。

また、テキストにも書いてあるので大丈夫かと思いますが、ランプレセプタクルには芯線を右巻きに取り付けて下さい。左巻きはアウトです。Wの方に白が来るようにしましょう。

P957の先端を使えば、きれいにのの字が作れます。



圧着ペンチを開く

圧着ペンチ

次はリングスリーブの圧着なのですが、初めて圧着ペンチを手にする方は、開くことも難関だと思います。特に非力な方、女性のかたは「もうダメか」と一瞬思ってしまうことも。
でもあきらめるのはまだ早いです!

圧着ペンチは使い込めば使い込むほど開きやすくなります。試験は自分の工具を使うので使い込んだ圧着ペンチがあれば大丈夫★ また、日々何度も両手ではさみこんでいれば開くようになります。握力の弱い筆者でも両手で開けるようになりました。

それまでは、課題をするにあたって、イスの上で圧着ペンチに両手をかけ体重をのせて開くとよいでしょう。立たなくても腰をちょっと浮かせればできるので、試験でも問題なしです。

ただ、何度も練習しているとコツが分かりますし、握力もついてきます。
そうなると机の上で両手で圧着できるようになります。
圧着ペンチを開くだけなら、比較的早い時期に両手だけで開けるようになるでしょう。


圧着ペンチで圧着してみよう

圧着

次は実際にリングスリーブの圧着。

複数の芯線を束ねるのは大変ですし、ずれる可能性もあるので合格クリップを使うとよいでしょう。
揃え直す時間のことを思えば合格クリップを使ったほうが早いかと思います。

リングスリーブを圧着するときは芯線はなるべく曲げず、長さを統一しておくと、揃いやすく、リングスリーブを通しやすいです。

リングスリーブ(小)はさほど力がいらないので両手でぎゅっと握り込めば圧着できると思います。ただ、リングスリーブ(中)は(小)よりも力がいります。
イスの上で体重をかけて圧着する方法でもよいのですが、毎日練習していると両手で握り込めるようになります。
筆者は試験時ギリギリに握り込めるようになりました。


PF管の取り付け

PF管の取付の時にウォーターポンププライヤーで回してしめるとテキストには書いてありますが、私は手でしっかりとしめただけでした。それでも技能試験に受かりました。
ゆるゆるではなく、しっかりと閉められていれば大丈夫かと思います。

↑ PAGE TOP