色彩検定は色の効果と使い方について学んだり実践する試験。
筆記試験だけでなく、カラーカードを使った実技試験もあります。
この資格を勉強すると、効果的な色の使い方や、色が与える心理効果が分かってきます。
WEBデザイナーやDTPオペレーター、ファンション関係、美容室、メイク部門など幅広く役立ちます。
難易度:普通~やや難しい。合格率30~35%くらい。
※記載されている合格率は、1次と2次を通算してなので、1次と2次を個別に考えると、1次→55%、2次→58%くらいと推定されます。しかし合格率は1次免除者も入っていると思われ、1次、2次続けてストレートでの合格率は30%未満と思われます。
しかし1回で受かろうが2回で受かろうが資格の価値は同じなので根気よくいきましょう!
偏差値に換算すると:54付近 (資格偏差値についてはこちら)
役に立つ度:★★★★
種類:公的資格 主催者:AFT →この資格に関するページはこちら
私が受験したときの学習時間:1日平均30分くらい。
個人差はあると思いますが、3~4ヶ月もあれば独学で十分受かると思います。
(2級を受けられる場合は1ヶ月くらい)
受験料:1級は15,000円 2級は10,000円。
試験の時期:
1級→1次試験(マークシート方式)11月、2次試験(記述と実技)12月
2級→筆記試験(マークシート方式)6月、11月
※1級は2次が落ちても、翌年とその次の年は筆記試験の免除が可能です。
※近年(2016年)、テキストや問題集の種類が少なく、また価格が高く対策しにくくなっており、合格率にも反映されているようです。
いきなり1級から始めても合格できると思いますが、モチベーション維持に2級も受けておくと良いでしょう。
2級は覚えれば必ず受かる試験なので、テキスト問題集を細切れ時間に読んでおきましょう。通勤時の電車の中、休憩時間などを利用するのも良いでしょう。
試験時間は80分と余裕がありまくりなので、余るくらいかと思います。
なお、3,000円台と高い公式テキストも出ていますが、安い市販の書籍で十分対応できます。私は1,500円程度の本1冊のみでした。
1級の筆記試験の難易度は、2級とそれほど難易度が変わりません。
変わるのは範囲ぐらい。それも2級に比べて勉強量が増えた!ということはありませんでした。
1級筆記試験も2級同様に、通勤時や休憩時などの細切れ時間を利用して勉強するとよいでしょう。
私が受けた当初は、問題数が多いアスキーのテキスト問題集があったのですが、最近レアもの化しているのか価格がグンと跳ね上がっていますね。
私が購入したときは、2,000円台くらいだったのに。1万円近くなんてボッタクリもええとこや。
しかし公式テキストでも十分に対策可能なので載せておきます。
問題集は、公式の過去問を載せておきました(2016年3月発売分)。
以前の公式の過去問と言えば、1~3級が一緒になっていて買う気がしませんでしたが、最近は1級のみの過去問も出ており、経済的になっています。ただ、全年度分の問題と解説しか載っていません。 今後、頻出問題集が出てくることを祈るばかりです。
なお、筆記試験時間は90分なので、余るくらいでしょう。
色彩検定の2次試験はカラーカードの切り貼りと筆記の試験です。
はじめの10~20分でマンセル値を書き出し、残りの80~70分で右のようなカードを切り貼りし解答しなくてはなりません。これまでの1次とちがい、時間もそれほど余裕はありません。
勉強の取りかかりとしてまずは、マンセル値の暗記から始まります。
少しずつ覚えていきましょう→マンセル値の覚え方。
参考になる学習サイト:COLOR◇SL
COLOR◇SLは独学で色彩検定1級を学習するのに非常に便利なサイトです。
全部読んでもいいくらい価値がありますし、クリックすると回答が出てくるドリル式になっています。
自宅ではテキスト問題集、外出先やコマ切れ時間にはCOLOR◇SLと使い分けるとよいでしょう。
上記の方法で、しっかりと知識を身につけた上でカラーカードの切り貼り問題をくり返し練習すれば、高確率で受かります。
それにしても最近の色彩検定1級の2次問題集の価格を見てびっくりしました。
どこも高いですね。27,000円なんてボッタクリかよ!なんかレアもの化している感じ。
私が学習した頃は、2000円台であったと思います。
問題集でカラーカードを素早く切り貼りする練習も必要ですが、上記サイトのCOLOR◇SLの問題を利用するとリーズナブルに対策できそうです。
合格証書
合格したら合格証書と資格証カードがもらえます。
資格証カード
なお、この試験の合格だけでなく、IllustratorやPhotoshop、
WEBクリエイターなども併用すると活躍の場が広がります。
活用例1:Illustrator、Photoshop、色彩検定1級
→DTPオペレーター、各種デザイナー等
活用例2:Illustrator、Photoshop、WEBクリエイター、色彩検定1級→WEBデザイナー等
デザイン職は、資格は関係ない、センスだ!などと言われますが、持っているのと持っていないのとでは違ってきます。Illustrator上級、Photoshop上級などを持っていると、デザイン会社の採用試験でとりあえず業務の方は問題ないようですね!などと言われたことがあります。また、応募者が複数で絞る場合は、課題作品の出来も重要ですが、並んだ場合は資格がある方を採る傾向にあるようです。
色彩検定1級の評価ですが、WEBデザインやチラシデザインなどの業務には役立っているものの、「ほう、すごいな。色彩のセンスがあるんだな~」などと評価されたことはまだありません。
まあ、転職活動をしていないからかもしれませんがね。