ファイナンシャルプランナー3級の概要と勉強のしかた

ファイナンシャルプランナー(FP技能士)3級

ファイナンシャルプランナー(FP技能士)は資金計画に便利な資格。

金融系・保険系の就職では、顧客の相談業務に活用できるので大きなアピールポイントとなります。また、実際に金融系・保険系で働いている方は資格取得を奨励されることがあるようです。

自分で生活する上でも年金や保険、資産運用について勉強するのはとても有意義で、今後役立つことが多いかと思います。

年金1つとっても、どのくらい働いてどのくらいの年金が見込めるか、足らない分は付加年金をつけようかなど作戦を立てることができます。

資産運用についても、どのような金融商品があり、それぞれどんな特徴でどのような運用方法があるのか学習することができる分、お金に強くなれます。

つまり就転職と生活面の両方に使えるのです。

このFP技能士という資格、AFP認定研修を受けたなどの場合をのぞいて3級からしか受験できません。AFP認定研修は費用が1万円くらいのところもあれば、5万円くらいのところもあり、申し込むところ(主に資格スクール)によってさまざまのようです。


ファイナンシャルプランナー(FP技能士)3級の概要

難易度:簡単。合格率は学科と実技合わせて60~70%くらい。(2級は37%前後)
偏差値に換算すると:45付近 FP技能士3級は簿記3級とほぼ同じくらいです。
(資格偏差値についてはこちら

役に立つ度:★★★★ (求人件数は少なめ。年金や資産の知識等で生活の上で役に立つ。
また、これからの時代、需要が増えてくる可能性を大いに秘めた資格です)

種類:国家資格

主催者:
日本FP協会 →この試験の情報ページ
きんざい(金融財政事情研究会) →この試験の情報ページ
FP技能士の主催者は、日本FP協会ときんざいとありますが、どちらから申し込んでも受験できます。1級の学科試験だけきんざいのみ実施しているようです。

私が受験したときの学習時間:1日平均1時間くらいを1ヶ月。
勉強しなくても受かるというワケではありませんが、1ヶ月も真面目に勉強すれば受かります。

受験料:
3級→学科3,000円 実技3,000円 (合計 6,000円)
2級→学科4,200円 実技4,500円 (合計 8,700円)

試験の時期:1月、5月、9月

※税制の改正等で毎年テキスト・問題集が改訂されます。
 最新の書籍で勉強されることをオススメします。



まずはテキストを2~3周しましょう

FP技能士も、他の資格同様にまずはテキストを2~3周します。

「みんながほしかった!FPの教科書」は、図も多く分かりやすいので、スラスラ読み進められます。重要な部分は赤字で書いて有ったり、「板書」に書いてありパッと見の確認にも便利です。

また、学ぶ項目の終わりに練習問題があり、理解度がよく分かります。
理解できていなかった部分は、またテキスト部分に戻って確認します。

このテキストをまず2~3周して問題集に取り掛かるとよいでしょう。
そして問題集を2~3周した後でまたこのテキストに戻るとより理解度が高まります。

FPも簿記と同じように、3級をしっかりと勉強することで、後の2級にも入りやすくなります。


問題集も2~3周しましょう

テキストが終わったら問題集に入ります。

最初の1回は、科目別の精選問題をサラッと解いてみてください。
テキストを2~3周された方ならば6~7割は解けるのではないでしょうか。

そこから回答書(取り外せます)の解説を読んだり、テキストに戻ったりして理解度を深めます。

そして翌日にもう一度その科目の精選問題を解きます。
時間がない人は2~3日後でも構いません。

私は盆休み中に全科目の精選問題を1周し、それぞれの科目の精選問題を2~3日後に解きました。この時点で88~90%の正答率になりました。

巻末に本番1回分の問題がありますが、これをすべての精選問題演習が終了した後に取り掛かりました。つまり最終的な力試しです。初めて解いて学科85%、実技80%の正答率の正答率だったので、おそらく合格可能であろうと自信が持てました。

試験日までこの問題集を3周しました。

なお、実技の問題は、金財とFP協会のと両方載っています。
自分が受ける方だけやるのもよいのですが、時間的余裕があれば、自分がうける分以外のもやっておくと、知識の定着を図れます。
私はFP協会の受験でしたが、問題集を解くときは金財の実技問題も解きました。
金財の実技問題でつけた知識が学科の問題で役に立ったということもありました。



ファイナンシャルプランナー(FP技能士)3級を勉強して

FP技能士3級を勉強してよかったと思います。

まず、FP技能士2級への足掛かりになります。
3級を勉強しているのとしていないのとでは理解のスムーズさが違ってきます。
2級のテキストを見てみると、3級が基礎となっていて、その上により深い部分や新しいことが少し追加された感じなので、2級の勉強がスムーズに進みます。

また、筆者は、資金設計、資産運用、年金等について普段からアンテナを張り、情報収集をして取り入れたりしていたのですが、系統立てて勉強することで知識や実践の再確認をすることができました。

FP技能士3級はまだ入り口の方なので、より深い知識、より適切な資金設計や資産運用を目指して、引き続き2級も勉強していきます。


ファイナンシャルプランナー(FP技能士)3級受験体験

FP技能士3級を受けてきました。

受験会場がはじめての場所だったので、乗り換えで迷い、10分遅刻。
※遅刻は30分までなら普通に受けさせてもらえます。30分以降は無効になるので要注意!
しかし試験自体が簡単なので、30分で問題が解けました。

午後からの実技問題もスイスイ解けました。

帰宅後に解答速報を見ながら採点してみると、学科は90%、実技は95%の正答率でした。

合格はほぼ確実なので合格通知を待たずに2級の勉強に取り掛かった次第であります。

受験してみた手ごたえとして、上記に紹介したテキストと問題集を3周していれば8~9割は解けるのではないかと思います(類似問題や同じ問題がゴロゴロ出てきました)。
勉強期間は1ヶ月程度で、受験の申込をしてから勉強にかかりました。

なお、FP技能士3級にかかった費用としては、テキスト代1,728円、問題集1,568円、受験料6,000円、会場までの交通費(往復)870円の合計10,166円になります。

FP技能士2級の受験資格を得るのに、AFP認定研修(基本課程)を受ける人がいらっしゃいますが、この場合は、費用が20,000~60,000円になります。実施機関によって異なるようです。


FP3級に合格したら

合格証書

合格したら合格証書がもらえます。

冒頭でも書きましたが、金融や保険関係の就職だけでなく、自分の人生・生活にも役立ちます。
年金や資金面で有利な選択ができるのとできないのとでは随分違ってきますね。

特にアーリーリタイアを目指したい人、子どもの学費を用意したい人、老後資金を貯めたい人など、何かの目標があってお金を貯めたい方にはうってつけの資格かと思います。

私は引き続き2級に進みますが、FP技能士は3級でも十分生活に役立つという声もよく聞きます。

日商簿記2級や税務知識も一緒に習得しておくと、税金の申告にもいいですね。

FP技能士2~3級は難しい試験ではありませんので気軽に取り組めます。


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