基本的な勉強方法

基本的な勉強方法

勉強って何から始めたらいいの?
テキストを読むこと?次はどうするの?覚えられないわ。

時に、勉強のしかたが分からないという方もいらっしゃいます。
私も中学生になるまでそうでした。


1.覚える部分(要点)を明確にする

中間テストや期末テストも、勉強をしないか、サラッと教科書やノートを読んだだけ。
数学や英語は、教科書に例題が載っているので、その例題を2~3回くらい解いていたので、よい成績を得ていました。中にはプリントを作ってくれる親切な先生もいらっしゃいました。

国語も、先生が「コレ出るぞ~」と言ってプリントを作ってくれていたので、そのプリントの問題を2~3回解いていたのでよい成績でした(本当に親切な先生だったものです)。

一方、理科や社会は、教科書に例題も少なく、最悪載っていないことも。
う~ん、どこが要点なのか分からない。←主にコレが問題。
とりあえず教科書読んでおこうか。
教科書を読んでも、どこを覚えたらいいのか分かりません。
結果、印象に残っているところしか答えられず、40点くらい(T_T)

振り返ってみれば、理科や社会は、授業中に先生が「ここは大事です」と言っていた部分にマーカーをつけ、そこを集中的に読んだり、問題を自作すればよかったのです。
でも、中には「ここは大事です」すら言ってくれない先生もいたので、そこは限界があったかもしれません。

ここまで読まれると何が大切か、お分かりですね。

1.覚える部分(つまり大事なところ)が明確であること
 2.覚える部分をくり返し解いて知識を定着すること
 3.過去問をくり返し解く(資格や大学入試)

幸いなことに、資格のテキスト問題集や、大学入試向けのテキスト問題集は、質のよいものが市販されています。1の覚える部分、つまり試験によく出る部分が、太字や赤字で書かれていたり、重要な部分が問題集化されています。また、今後もくり返し出題されるであろう問題が集まった過去問、大学入試で言えば赤本もあります。



2.試験勉強はこう進める

りったん

1.まずはテキスト部分を読みます。
2.それに対応した部分の問題を解きます。
3.答え合わせをし、解き方(一定の法則)を覚えます。
4.もう2回くらい、問題を解きます。
5.次の日にその問題をもう一度解きます。
6.さらに3~5日後、その問題を解きます。

覚える範囲が広くなればなるほど、作業がかさばるので、進行がゆっくりになります。
範囲の広い試験は、こまめな復習が大切です。

例えば秘書検定準1級のこの問題:

問題:上司(山田部長)から「今日は体調がすぐれない、客は取り次がないでくれ」と指示を受けた。そこへ取引先N社の部長が転勤の挨拶にやってきた。

答え:山田はただ今取り込み中でございますが、確認してまいりますので、少々お待ちくださいませ。

この問題は頻出問題ですが、「上司が仕事を忙しくしている」「上司が体調が思わしくない」などの様々な状況での類似問題が存在します。
しかし、大体の場合は、「~はただ今仕事が立てこんでおりますが、確認して参りますので、少々お待ちいただけますか?」という基本的な部分は一緒なのです。
上司がひどく体調が悪い、出張に出かける前等は、課長が対応となります。

このように、問題に対しての回答は一定の法則が伴います。いわば定型。
その基本的な法則(数学で言えば公式)を覚えてしまえば、類似問題もラクラク解けちゃうわけです。

数学の連立方程式の場合:Xの値を求めなさい(加減法)。
1.2X+3Y=7
2.5X-6Y=4
1の式を、2の式の6Yに合わせるべく、2倍にします。
→4X+6Y=14
2.Yを消すべく1と2の式を足します。
→9X=18→X=2
3.X=2を1に当てはめて計算すると、4+3Y=7→Y=1となります。
4.回答:X=2、Y=1です。
このように数学など公式がある場合は、その公式の一定の法則(解き方)さえ覚えてしまえば、どんな問題が出ても解けるということになります。

定型の部分(公式)を覚えて当てはめて解く。そしてそれを繰り返す。これが勉強の基本です。


3.過去問は最低5回分繰り返し解く

「過去問を制するものは試験を制する」という言葉があります。

どんな資格試験でも過去問を繰り返し解くことは必須となります。
というのも一度出題された問題は、今後も類似問題や同一問題が出題されるから。

なので、2の基本的な学習が終わったら、過去問をくり返し解いて試験に備えましょう。

資格試験だけでなく、大学入試も過去に出題された問題と類似問題や同一問題が出題されることがよくあります。

大学入試を控えた方、志望大学の赤本は絶対に繰り返し解いてモノにしておいてくださいね!
5~6年分くらい解いておけば、類似問題、ラッキーな場合は同じ問題が出てくることがあります。
赤本はアマゾンでも取り寄せられます。アマゾンに行って「志望の大学名 赤本」で検索をかけてみてください。1冊につき2年分なので、直近2~3冊取り寄せるとよいでしょう。
→赤本はこちら

こうして考えると、資格試験や大学入試よりも、学校の中間・期末試験の方が難しいかもしれません。範囲こそ狭いものの、先生が大事な部分を提示してくれなかったり、教科書に例題が載っていなかったりすると、どこを覚えていいか分かりませんね。


4.範囲が広い場合の奥の手

エビングハウスの忘却曲線

範囲が広い資格勉強をしていると覚えたところを忘れてしまうことがよくあります。

かと言って、覚えたところを頻繁に復習しているとなかなか前に進まず、モチベーションが下がってしまうことがあります。

こんな時に便利なのが、エビングハウスの忘却曲線に沿った勉強法

一度学習したことを1時間後に復習します。
そして翌日に問題が解けるかどうか確認し、忘れていたらもう一度覚えます。

その後は1週間ごとに復習していきますが、範囲全部解けるようになると復習のペースも上がり、知識が定着します。

ただ、いつ復習したか分からなくなるので、パソコンやスマホなどに学習の記録を残しておくとよいでしょう。

どこどこの項目(何ページから何ページまで)を何月何日にやったか分かれば、複数すべき日が一目瞭然です。

 

まとめ勉強よりもコツコツ勉強

1日に1時間の勉強をほぼ毎日するのと、週末にまとめて6時間勉強するのとどちらが効率的と思いますか?

このページや繰り返し学習を読まれた方はもうお分かりですね。

はい。1日1時間の勉強をほぼ毎日するほうが忘れにくいです。
昨日解いたところを今日もう一度解いてから、次に進むという方法を取ることで、前に学習したことを忘れにくくなります。

週末の勉強は、1週間のまとめ、復習等にまわし、早めに体を休ませましょう。
気力、体力が充実していれば次に進んでもよいでしょう。

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