履歴書に書く資格は厳選しよう

履歴書の資格欄は埋める?

履歴書

履歴書の資格欄。
手持ちの資格がなさすぎて悩む人、たくさんの資格がありすぎて欄が足りなくて悩む人がいらっしゃいます。

手持ちの資格がない場合、ありのまま書いちゃいましょう。
資格がなくても実務経験があれば強みですし、実務経験がなければ、希望の職種に役立つ資格を1~2つ取ればよいでしょう。

資格がありすぎて迷う人は全部を資格欄にビッシリ書いたり、欄を勝手に増やすのはあまり得策ではありません。どうだ!とばかりに書き込む人がいますが、業務に関する資格でなければ突っ込まれることはあっても評価されることはありません。

資格欄に書く資格数は職種にもよりますが、目安として3~5個くらいが適切です。
市販の履歴書でも資格欄は大抵5行くらいに作ってありますね。
職種によっては1~2個でもOKなものもあります。

また、志望の職種に合わせることも必要です。
このページでは履歴書に書く資格をどのように選べばよいか書いておきます。


資格欄はピンポイント戦略で!

履歴書に書く資格はその職種に合うように厳選する必要があります。

業務に関係のある資格で固めておくと、この職専門!という専門性を強調できます。
さらに、その職で働くために行ってきた努力が評価されます。
また、職務経歴書に沿った資格であれば、スキルの裏付けにもなります。

基本的には、自分の実務経験に応じた資格、かつ、希望職種に沿った資格で固めておくとよいでしょう。


業務に全く関係ない資格は省く

業務に関係のない資格を多く記載していると、評価されないばかりか、突っ込まれることがあります。例:事務職に応募するのに第二種電気工事士など。

その資格について聞かれて、業務に結びつけて答えられるならよいのですが、そうでないのなら書かないほうがよいでしょう。うまく説明できなければ、面接の場が固まってしまい逆効果です。

基本的に取得した資格は何を勉強したか本人が分かるはずなので、説明できるようにしておきましょう。「何となく」はNGです。

また、料理や茶道など趣味に関する資格は1つくらいの記載ならいいのですが、複数記載すると単なるマニアと見られます。



職種を問わず書いてもOKな資格

1.職種を問わず役に立つ資格:
運転免許、秘書検定、簿記、社会保険労務士などは職種を問わず業務内で役立つので書いておくとよいでしょう。
秘書検定はビジネスで必要な立ち居振る舞い、常識等で役に立ちます。
簿記は経営感覚(コスト感覚)を養えます。どの企業でも経費や損失は抑えたいもの。
また、財務諸表を読む力があれば、会社の健全性も分かり、商談を進める、進めないなどの指針になります。

2.社会保険労務士や行政書士など法律分野・難関資格
言うまでもありませんが、社会保険労務士や行政書士などの難関資格をお持ちの場合はなるべく履歴書に記載しましょう。業務と直接関係がなくても、法律的なことを知っているのはどの仕事でも有利です。そして何より難関資格を修得するほどの学力、吸収力、向上心、根性があると判断されます。
余談ですが、社会保険労務士は汎用性が高く、特に総務・経理で大きな戦力となります。


欄を埋めるために書くのはちょっと待って!

異常に難易度の低い資格はなるべく履歴書には書かないほうがよいでしょう。
大体の検定試験なら、資格に書くのは最低でも2級はほしい所。
(ただし、日商簿記3級は需要がありますので、書いた方がよいでしょう)

また、取り敢えず取りました的なもの、例えば初級システムアドミニストレーターやITパスポートは、システム部門への応募でない限り、資格欄が余った時のみ記載するとよいでしょう(つまり第二候補群)。
業務に関係した資格や職種問わずの汎用性の高い資格が優先です。
※ただしシステム部門への応募でも、できれば基本情報技術者くらいのレベルがほしいものです。


このサイトで紹介している資格の場合は

このサイトで紹介している資格は、大きく分けて、「経理職」と「デザイン職」に分かれます。自営の場合は全部使用しますが、一般企業に応募するときはこのように分けます。また、資格は取得順(古い順)に記載します。

1.経理職の場合:
日商簿記2級、秘書検定準1級、MOS Excel Expert、税務検定(法人税)1級、給与計算実務能力検定1級(合計:5つ)
※日商簿記2級とMOS Excel Expertは、どこの経理職でも使えます。
※ワード、エクセルは使えて当たり前だからMOSは意味がないという意見もありますが、経理職の面接では「エクセルはどれくらい使えますか?」等と聞かれることがあります。その時に、MOS Excel Expertを取得していれば、この質問はされないか、聞かれても「マイクロソフトオフィススペシャリストのExcel Expertを取得しておりますので、VLOOKUP関数やSUMIFS関数、ピボットテーブル等使うことができます」と回答することができます。

2.DTPなどのデザイン職の場合:
Illustratorクリエイター能力認定試験1級、Photoshopクリエイター能力認定試験1級、AFT主催色彩検定1級 、秘書検定準1級(合計:4つ)
※欄が余るので次の候補(秘書検定準1級と日商簿記2級)を入れています。
※ぶっちゃけデザイン職は資格云々より課題作品などセンス重視と言われておりますが、デザイン職の面接に行った際、Illustratorクリエイター能力認定試験1級とPhotoshopクリエイター能力認定試験1級が評価されて、実務はバッチリですねと言われたことがあります。

3.WEBデザイナー、WEBクリエイターなどの場合:
WEBクリエイター能力認定試験上級、Flashクリエイター能力認定試験上級、Illustratorクリエイター能力認定試験1級、Photoshopクリエイター能力認定試験1級、AFT主催色彩検定1級 (合計:5つ)
※欄が余らないので、次の候補(秘書検定準1級)は入れません。



履歴書に載せる資格だけでなく職務経歴書でもアピール

また、職務経歴書には資格にないスキルも記載可能です。

ショッピングカートの構築経験があり、実際にショップを作ることができるなら・・・
例:PHP・MySQL・CGIによるフォームやショッピングカート構築
などと記載できます。

また、ソフトに何を使って業務を行っていたかも記載可能です。
MOSやサーティファイなどを持っていない場合などに便利です。
例:【パソコンスキル】
Illustrator、Photoshop、Dreamweaver、Fireworks、Flash、Word、Excel
などと記載できます。

職務経歴書は業務内容・スキルが分かりやすいようにまとめる必要があります。


履歴書の資格欄 まとめ

・履歴書に書く資格は職種にもよりますが3~5個が最適。
 1~2個でもOK。

自分の実務経験に応じた資格、かつ、希望職種に沿った資格が主戦力になります。

・汎用性の高い資格、法律分野の資格も記載しましょう。
 (ただし上記の赤文字の資格優先で)

・難関資格は「学ぶ力」「向上心」「吸収力」が評価されます。

・資格にない技能は職務経歴書で上手に説明しましょう。

↑ PAGE TOP