第一種衛生管理者の受験資格・勉強時間・難易度

第一種衛生管理者

第一種衛生管理者は、業種問わず従業員50人以上の職場には必要な必置資格です。

従業員数によって必要人員数が異なり、50~200人の職場では1人、201~500人の職場では2人、501~1,000人の職場であれば3人、1,001~2,000人の職場では4人、2,000~3,000人の職場では5人、3,000人を超える職場では6人の衛生管理者が必要なので、比較的大規模な企業に重宝されます。

現在、衛生管理者の人員がギリギリもしくは足りていない企業が多いので、第一種衛生管理者は総務の就職・転職で有利になります。

また、資格手当が出るところもあり、相場としては2,000~3,000円ですが、10,000円以上出るところもあります。


第一種衛生管理者の試験概要

難易度:易しい。合格率:47%前後
偏差値に換算すると:47付近 (資格偏差値についてはこちら

役に立つ度:★★★★(比較的大規模な企業の総無職の就職・転職・資格手当に)

種類:国家資格 主催者:公益財団法人安全衛生技術試験協会

目安となる学習時間:約100時間程度(1~3ヶ月)

受験料:8,800円

試験の申込期間:毎月
試験の時期:毎月 ※詳しくは試験日程のページを確認


第一種衛生管理者は受験資格に注意!

第一種衛生管理者は、試験は簡単ですが、受験資格に注意が必要です。

職場の整理整頓・掃除等をされていた方なら受験資格を満たしているのですが、現職を含めてこれまで勤めたことのある企業に事業者証明書を発行してもらう必要があります。

なお、事業者証明書は自分で作成することもできます
この場合、作成後に企業の代表者もしくは総務部長等の承諾を得てから提出可能になります。

企業の承諾なしでは確認の電話が入った時に困るので、必ず承諾を得て受験して下さい。

10年以上の実務経験があれば、学歴関係なく受けられます。
大卒は1年以上の実務経験、高卒は3年以上の実務経験が必要です。

このように第一種衛生管理者は受験資格を満たす必要があり、現職を含めて勤めたことのある企業から事業者証明してもらう必要があります。

事業者証明書については、前職の社長と仲良くしておいたのでスムーズに承諾頂けました。
この辺、人脈が大いに役立つことになります。



第一種衛生管理者の勉強法はテキスト問題集を繰り返す

第一種衛生管理者1問1答問題集

第一種衛生管理者の勉強法は至ってシンプル。

1問1答のテキスト問題集を繰り返し解き、9割以上正答できるようになれば合格できます。

各セクションの問題に入る前に、簡単なテキスト(要点まとめ)も載っており、覚える点も分かりやすい。

この1問1答集を9割以上解けるようにして、本試験問題を解いてみれば、8割以上得点できるでしょう。

心配な方は過去問ドットコム等で過去問10年分くらい解いておくとよいかと思います。

実際に試験を受けて合格した者の感想ですが、表紙に書いてある「本試験はこれだけで8割以上!」は本当です。

勉強期間としては1~2ヶ月くらいで、勉強時間は100時間程度が目安ですが、私は2ヶ月くらい勉強して合格しました。


第一種衛生管理者の合格通知が届いたら免許申請をしましょう

第一種衛生管理者の免許証

第一種衛生管理者の合格通知が届いたら、免許申請手続きに入ります。

申請書類は、受験会場にも置いてありますが、厚生労働省のページからダウンロードも可能です。

手引きもありますので、記入例を見ながら記入していきましょう。

免許証交付に必要な手数料は1,500円でその分の収入印紙を準備したり、身分証明書のコピー、合格通知書(原本)、そして証明写真(24mm×30mm)が必要です。

証明写真はスピード写真機で撮った写真でもOKです。
上の余白は3mm必要ですが、大抵のスピード写真機はガイドがついているので調整しやすい。

第一種衛生管理者の免許証は、不備がなければ、申請してから30日以内に届きます。

なお、受験手続から免許証発行までの詳しい体験談はブログに載せています。


第一種衛生管理者は資格手当も狙える

第一種衛生管理者の免許証を交付された後、すぐに資格手当の申請を行いました。
資格手当申請翌月から第一種衛生管理者の資格手当が支給されるようになりました。

私が勤めている会社は慢性的に衛生管理者不足で、資格手当も10,000円以上出ます。

第一種衛生管理者の資格手当の相場は2,000~3,000円くらいなのですが、このように衛生管理者不足の会社では資格手当が多めに出ることがあります。

それだけでなく、昇給面でも大きなアドバンテージになります。

第一種衛生管理者は勉強期間も短く難易度も低いわりに、資格手当や昇給面、そして、総務の就職・転職にも有利なので、コストパフォーマンスが高い資格と言えます。

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